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2021年5月20日木曜日

援軍を出さない、という同盟への現実的な貢献について

援軍を出さない、と言えば誤解されやすく、同盟に所属していてこれを言えば、協力する気がない、と受け取られやすい。もちろん、組織的観点からいえば、組織下にあるリソースを効率的流動的に、自由に活用し得るのが望ましい。しかし理想は理想であって、現実には不可能である。

トラビアンにおいて絶対的でいかんともしがたい要素は、距離である。どんなに兵力を保有していようとも、遠ければ間に合わない。兵力の効率的な運用は、近場の兵力を集結さすことである。遠くの兵力を集結さすのは困難なことの一つで、望ましくない。

コロニー・エリア政策が機能していれば、全同盟員同士の距離が近いので、組織下にあるリソースを効率的に活用し得る。現実には、これが上手く機能することは稀であり、コロニーといってもある一定以上の範囲を有するのであれば、全同盟員同士の距離が近いとは言えず、コロニー内といえども間に合わない箇所が出てくる。

援軍を出さない、という方針を我々が採るのには以上の背景がある。重要拠点に援軍を出す必要性は経験者ならよく知っているであろうが、我々はさらに現実的な考えをしており、それは、一番近い最重要拠点に援軍を出すべき、というものである。我々は距離の恐ろしさを知っており、1マスでも味方に近いことは農場%に勝ると考えている。

そして、一番近い最重要拠点はたいていの場合、我々自身である。私は友人の専属DFであり、友人はATだからその首都が最重要拠点なのは言うまでもない。同時に、私は(不本意ながらたいていの場合)同盟一の人口を有していることもあって敵から狙われやすいので、その首都は、敵砲を撃滅するのにうってつけの場所となる。

だから、たいていの場合は他に援軍を出さないし、その余裕もない。そして我々は互いに最も近い位置に首都を構えているから、互いの兵力は最重要戦力であり、他の追随を許さない。

さらに、我々は次のように考える。

我々の兵力はたいていの場合、その兵数のみで計っても、同盟内でトップクラスなのは間違いない。そのような兵力を他に出さないというのは、以上の理由から合理的であるが、同盟からすれば喉から手が出るほど欲しい兵力でもある。我々は幹部経験者だから理解できる。とはいえ、兵力を出す余裕は皆無である。

そこで、我々が同盟に対して出来うる最大限の貢献は、最重要拠点たる我々の防衛は自身の兵力のみで達成する、というものである。つまり、援軍は要請しないので、その兵力は他の重要拠点で活用してもらう。同時に、彼らは防衛戦略を考えるうえで我々の村を除外できる。防衛戦は考えることが山ほどあるので、除外できる、というのは大きい。

こうして我々は、不本意なことに他人に頭がおかしいと思われながら、廃プレイをすることになるのである……。


さて、我々と戦う INT1 の戦友諸君。我々の定義によれば、あなたがたの兵力は我らが勢力にとって最重要戦力に位置づけられる。そして我々が同盟に対して貢献できることがあるとすれば、我々は他からの援軍なしに独力で我々のエリアを防衛し得るということを実力で示すことである。間違っても他に援軍を出すことではない。もちろん、余力あればそうしたいのは山々だが、我々の最重要任務ではない。

なにしろ、彼らの首都は遠い。であるなら、彼らの近くに位置する(はずの)同盟員の(作っているであろう)兵力を、我々への援軍に差し向けさせず、彼らの村へ送らせることのほうが、我々が兵力を送り込むよりもよほど現実的で、重要かつ効果的である。

援軍を出さないからといって、同盟に協力しない、というわけではなく、むしろ、我々が採りうる現実的な協力であるという考えのもとに、こうした方針を採っているということを理解して、秘宝に向けて造兵に励んでもらいたい。