攻撃を受けた時のことを考えて、あらかじめ防御村を分散しておく、という考えは昔から存在します。1村しかなければ、更地や征服で村消滅=全兵の消滅となるので、これを避けようという発想です。
しかし、現在のバージョンと戦争形態では、あまり意味のない発想です。
アタッカーの視点で考えてみましょう。まず、現在のバージョンにおいてフェイクのコストが昔に比べて大幅にあがりました。次に、防御戦術の進化によって大量の防御兵が集結して迎撃してくるのが当たり前になったことから、必要な砲規模が大きくなりました。つまり、トラビアンのサービス開始当初と比較して、攻撃コストは跳ね上がっているのです。
そのような砲を、ディフェンダーを潰すためだけに使う可能性はほぼ皆無です。優先すべき攻撃対象は敵アタッカーの首都や攻撃村、秘宝、敵幹部の首都などであり、ディフェンダーの兵力消滅を目的とした攻撃をしている余裕などありません。
まあ、末期ならあり得ますが、おそらく戦闘で兵力を使い果たしているので、更地や征服で村消滅=全兵の消滅を気にする必要すらないでしょう。それに、首都を防御村にしておけば、征服されることは仕様上ありませんし、石工を建てることにより、更地をより困難にすることができます。
最後に現実的な問題として、防御村の構築コストの高さが挙げられます。さらに、祝賀会が日産CP依存になったので、村を増やすのも簡単ではなくなっています。つまり、防御村を分散しておく、という発想を現在のバージョンで実現するには多大なコストと時間をかけなくてはならず、その余裕が秘宝以前には皆無で、極めつけは、この発想が想定する状況が起こりうる可能性は極めて低い、ということなのです。
分散ではなく、兵力増強のために防御村を増やす、と素直に考えたほうが有益です。