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2021年5月1日土曜日

火力戦の信奉者

戦争とは、大兵力同士のぶつかり合いであり、大規模な組織戦であり、消耗戦であり、殲滅戦であります。以上。

現代の戦争形態

T3系統のころは初心者保護も短く、最序盤から殴り合いも見られました。略奪はもちろん、麦ロック、カウンターといった多彩な戦闘があり、クラブスインガーやシューテイタス・サンダーが暴れ回っていました。

翻って、現在。そういったものはほぼ消え去っています。初心者保護の強化及び延長。資源生産量の増加。T4系統になって一新された英雄システム。そして何よりも、プレイヤーが進化させていった防御戦ドクトリン。

個々が個別に防衛を行うのでなく、援軍を招集し、自軍の防衛戦力を集中してこれを敵の攻撃に充てる。大規模集中戦闘です。

当然、攻撃側もこれに対抗するために、砲規模がどんどん大きくなる形で進化しています。廃人を同盟・連合単位で最序盤から支援し、大兵舎も回して作られた砲は、まさに規格外の化け物です。そして、そういった砲は1つや2つではありません。

このような戦争を行うには、相応の内政力と兵力の積み上げが必要です。したがって、兵や資源を浪費するだけの、最序盤の「遊び」の戦闘が発生する可能性は下がりました。しかし、安全というわけではありません。逆にいえば、そのために必要な戦争は実施します。それは、更地や征服を目標にした、本気の戦争です。

現代の戦争形態は、大兵力同士のぶつかり合いであり、大規模な組織戦であり、消耗戦であり、殲滅戦であります。こういった戦争は非常に高コストです。したがって、彼らが戦争する時は極めて本気であり、更地や征服が目標であり、麦ロックなどといった生ぬるい形では終結しません。

防衛側もまた、敵の大砲を本気で殲滅するために大規模な防衛戦力を充てます。差し込みでカタパルトだけ潰しても、戦争は終わらないのです。

基本的な内政と造兵の考えかた

以上の戦争形態を理解したうえで、これに対応するには、どういった発想で内政や造兵をするべきでしょうか? まず、特徴を理解しましょう。

  • まとまった数の兵力で戦闘する必要がある
  • まとまった数の兵力を作るために、多くの資源が必要である
  • 大規模な兵力で戦闘するために、多くの兵が防御地点に間に合う必要がある

まず、まとまった数の兵力が必要である、ということを理解しましょう。すべてはそこから考える必要があります。そして、それを作るためには多くの資源が必要です。

多くの資源を確保するためには、完成した多くの資源村が必要です。村を増やすのはもちろん、資源パネルを10にし、その資源を輸送するための市場も建てなくてはなりません。

まとまった数の兵力が確実に防御地点に間に合うようにしなくてはなりません。移動速度をあげるために、兵を作った村には闘技場を建てます。私たちが作った兵は、確実に間に合う兵でなくてはなりません。間に合わない兵など無意味なのです。

闘技場は非常に高コストの施設であり、たくさんの村で気軽に建てられるものではありません。したがって資源が少ないのなら、一つの村で造兵するべきであり、数を作るためだけに複数の村で造兵すべきではありません。詳しくは「複数村で造兵できるという幻想」というトピックを読んでください。

編集後記

私がこのような結論に至った原体験は、2014年度のトーナメントです。もはや小手先でどうにかなるレベルの砲ではなく、こちらも大規模な兵力をぶつけるしか、まともに対抗する術がありません。もちろん、戦争自体に巻き込まれないことが理想ですが、所詮は幻想にすぎません。

そして、数年間にわたってトーナメントに参加し観察した結果、むしろ、砲は大規模化しつつある傾向にあり、ますます多くの防御兵が必要になることを確信しています。

T4.6になって、動物を殺した分だけ資源が得られるようになったので、今後もこの傾向は続くだろうと見ています。