トラビアンは戦争ゲーですが、振り返ってみると、一部の人と戦争に対する認識が違っていたように思います。どうやら彼らは「戦争は起こり得るもの」と考えているのに対し、私は「戦争は起こるもの」と考えているからでしょうね。
起こり得る、というのは「戦争を避けられる」と考えている証でもあります。つまり、オプションの一つなんですね。もちろん「撃たれたら……」とも考えていると思いますが……。
起こる、というのは「戦争は避けられない」と考えているからです。言い換えると、どのような過程を経ても最終的に戦争になる、ただし、どの過程段階で鯖が終わるかはわからない、ということでもあります。
同じ戦争ゲーといっても、両者の違いは埋められないほどの差があります。認識の違いは、場合によっては恐るべき事態を招来します。
どちらが正解か……というのはわかりませんね。前者は、リアルでは大勢が持っている、ある意味一般的な発想だと思います。仕事でも私生活でも、基本的にこの発想でしょう。
両者は相容れないので、もし、同盟員同士でなんか話が噛み合わないな、と思ったら、上記を思い出してみましょう。同じ「戦争を避ける」であっても、両者が全く違う行動をするのは間違いないので、注意が必要です。
私は一時期、前者の認識を持つ人たちに相当な怒りを持っていましたが、認識の差、つまり「見えている世界」の違いを理解してからは、無秩序に怒ることはなくなりました。まあ、すぐ目の前の脅威に対しても前者の発想でいれば、怒りますけどね。
ちなみに、廃人が全員、後者の発想かといわれれば、答えはノーです。多くはこの違いを明確に把握しているわけではありませんし、ふつうは、前者と後者の発想をどちらも持っており、たんにその割合に違いがあるにすぎません。しかも鯖を通してそれは一定ですらなく、状況に応じて変わるのが自然です。