諜報部「大統領、トラビアントーナメントの予選開始日が判明しました」
大統領「なに? ……いつだ?」
諜報部「6月12日です」
大統領「……了解した」
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首相「ついに来ましたね。しかし今回は……」
大統領「そうだな……ぶっちゃけ、目的がない」
大統領「まずは予選だな。今回はどこに登録するのか」
首相「どうですかね? というか我々は毎回、我らが盟友にお任せですしね」
大統領「そうなんだよなあ……」
実際、そこが問題なのである。生き残るだけならいつもどおり、別にやれないこともない。また、内政技術の点ではすでに上限が見えてしまったので、向上しようにもその余地がないのだ。
では、戦闘のほうは? ……ガウルDFとしては、すでに定石を確立しており、それ以外の方法を採るとすれば、それは奇をてらった方法である。差し込み特化、騎兵重視の機動防御など、あることはあるのだが、トラビアンにおける防御戦闘かつトーナメントでは、絶対に通用しない。論外である。 なら、AT……? いや、ないな。やるとすれば、3人以上専属ガウルDFがつき、種族をローマンにして、完全に攻撃特化で考えると思う……。
首相「他にあるとすれば、同盟に関わる、とかですかね? 日本人同盟とか」
大統領「いや、それはない。我らが盟友がそれをやるというならサポートするが、我々が率先してやることは絶対にあり得ない。もうこりごりだ」
盟主になったり、同盟運営に関わったりしてきたが、自分のプレイよりも多大な時間を要することになったのだ。これをコミュニケーションコストというが、その増大は目に見えないが、実際恐ろしいものである。
大統領「まあ、我らが盟友は例外的存在だ。恩人でもあるしな」
首相「そうですね。出会わなければ、とっくにやめていたでしょうし」
大統領「残りは、ロシアなどの有力連合に参加し、鯖自体に、積極的に関わっていく、だ」
首相「今まではいかに生き残るか? 完走自体が目的でしたので、その意味では非常に消極的でした」
大統領「実際、完走することを目的とする場合は、最も有効な方法だ。火の粉が飛んでこないところへいることは」
首相「そうですね。つまり我々に残された、そして楽しそうなのは、火の粉の飛んでくるところへ飛び込むこと、ですね」
大統領「それしかあるまい」
火の粉、というより、弾雨の中に好んで飛び込んでいくのだ。内政技術などはそのまま活かせるが、戦略も心構えも全く異なる。……完走を目的とするなら、徹底的に防御を考えたらよい。しかし弾雨の中でその考え方は致命的だ。押し込まれて死ぬのがオチである。
大統領「完走目的の防御戦は、ただ防御すればいいが、弾雨の中での防御戦は、攻撃のための防御、つまり時間稼ぎにすぎない。あるいは攻撃を継続するための防御なのだ。防御のための防御ではない、攻撃のための防御なのだ。……また、完走目的であっても信頼は必要だが、この場合の信頼とは質的に異なる、いや、別物だ」
首相「まあ、このあたりは経験者にしか分からないことでしょうね」
大統領「説明することは可能だが、……分からぬ者には分からぬ」
……いろいろ思うところはあるのだが、ガウルDFでいくことに変わりはない。いつものように、ファランクスを大量生産し、火力ドクトリンを採用するだろう。
首相「我々は日本人募集などしていませんが、参加したい方は、この方に連絡を取るとよいと思います。この記事にコメントをすることでコンタクトできます。コメントにはSkypeのIDを書きましょう。Skypeは必須です」
大統領「コメントは非公開になっているから、IDを書いても大丈夫だ」
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首相「ちなみに艦これは……?」
大統領「」