GALLERIA ZA9R-R80S を買った。検討と検証を共にしてくれた友人に感謝。
- CPU:Ryzen 9 3900X
- GPU:RTX 2080 Super
- メモリ:32GB
ディスプレイは ZOWIE XL2411P(DP)である。
- サイズ:24インチ
- 解像度:1920×1080
- 応答速度:1ms(GTG)
- リフレッシュレート:144Hz
配送料などすべて込みで 358,644円(税込)。キーボードはなんか適当に、マウスは今使っているゲーミングマウスを。マウスだけは我慢ならなかったのでかなり前に買った。
・・・
どう考えてもやり過ぎです本当にありがとうございm(ry
多くの情報を集めたが、性能に対するコストパフォーマンスの観点で書かれた記事が多かった。その観点からいえば、何のゲームをするかが明確に決まっていないのにゲーミング PC を買おうとすること自体が、おそらく間違いだ。それに、ディスプレイに対して GPU の性能が全く見合っていない。一般的にいえば、無茶苦茶どころか暴挙といって差し支えない。以下、どんな考えで検討したのかを記録する。
PCを買う1 で書いたように、まず大前提として、私はゲーミング PC をゲームに特化した PC でなく、高性能 PC と認識している。次に、性能が必ず陳腐化する事実を踏まえ、それまでの期間をどれだけ長くするか、ということに焦点を置いている。つまり、ハイスペック PC で快適にゲームをしようという発想はない。充分に動く期間(性能の賞味期限)をどれだけ長く取るかを重視している。
CPU、GPU の物理的寿命は、性能の賞味期限よりも基本的に長いので、最新性能のものを購入すればそれだけ長く CPU、GPU を使える。もちろん運悪く壊れることはあるかもしれないが、そうならない期待値のほうが高い。これが Ryzen 9 3900X、RTX 2080 Super を選んだ理由である。もう一段上の性能を持つものには Ryzen 9 3950X、RTX 2080 Ti があるが、予算的な都合で選ばなかった。
性能の賞味期限の目安は5年間とした。だいたい5年程度で陳腐化するらしいと情報収集する中で感じたし「5年くらいは最前線で戦えると思う」と友人も言っていたので、この目安は外れていないようである。逆に、5年も持たないような性能のものを選ぶな、ということでもある。
以上が CPU、GPU に対する考えである。次はディスプレイについて書こう。
上記は比較的原則的に考えれば良かったのであまり悩まなかった。ディスプレイはかなり悩んだ。仕事でもゲームでも使うという想定だからである。仕事の場合は広さが必要だ。インチや解像度の大きいほうが、複数のソフトウェアを立ち上げて作業できるので効率が上がる。ゲームの場合は応答速度やリフレッシュレートが重要だ。これらを両立したディスプレイを買えないのは予算を考えれば明らかだった。
予算以上にもっと重要な事実がある。失念しがちだが、私は今回初めてゲーミング PC を買う。つまり、使ったことがないからどんなディスプレイを買えばよいかについて全く分からず、見当もつかない。情報は収集したが、それだけで最適な選択をするのは難しい。
そこで今回は、想定する内容に最適なディスプレイを選択するのは放棄し、次の布石として、主流とされる「24インチ、144Hz、1ms」のディスプレイを買って体験することにした。これで悩むことはなくなり、選びやすくなった。
確かに RTX 2080 Super はこのようなディスプレイに対して過剰な性能である。だがその体験は将来 4K などを検討する際のベースを得るためには必要だ、と判断したのだった。CPU や GPU と違い、ディスプレイやマウス、キーボードやヘッドフォンは感覚に依る面が大きいので、検討には体験的なベースが必要だ。どのみち、4K を導入することになると思われるので GPU の性能は無駄にならないと見ている。
以上が、今回の検討内容である。あまり一般的な買い方ではないが、こんな人もいるということで。
たぶん、初めて買う人は予算の許す限り性能の高いものを選んだほうが良い。低価格帯ですら何度も買い直せるほど安くないから、買って使ってみるという試行錯誤の繰り返しを日用品の感覚で行えない。自分にとって過剰な性能だなと思って性能を下げるのは簡単だが、性能が足りないなと思ってもどれくらい性能を上げればよいかを考えるのは容易ではない。
ただしそれらは CPU、GPU の話であって、ディスプレイやキーボード、マウスなどは最初は最低限のものにするか、主流のものを選んでおいたほうがよい。さすがに個人の感覚に依るところが大きいので、それらを使ってみてから、本格的に選んだほうが上手くいく気がする。何を選んでも大半のものなら、CPU、GPU の性能の高さでカバーできる。
まあ……ゲームをするために PC を買う、ということなら、その視点で書かれた情報はたくさんあるし、何より各ゲームには推奨環境が公開されているのでそれらに基づいて買ったほうが、性能的にも価格的にもベストなのは間違いない。